猫背改善で行うこととして、胸を張ることから始まり、腰を過剰に反って立ったり、座ったりする人がよくみられます。
実際のところ、猫背改善の動画や本を見ても、一番に言われるのは背中の丸みをなくすために、
頭のてっぺんから上に引っ張られているイメージで立ちましょうとの内容です。
確かにこれは、イメージとしてはわかりやすい説明になりますが、実際にこれを持続するのがきつい、または常に意識をするのは難しいとの声を私の現場では聞きます。
そこで、今回は鍼灸師の私の現場ではこのようにまずはやってみようと言うアドバイスを説明していきます。
猫背の人の特徴と対策
それでは、次に猫背の特徴を上げていきます。
猫背の人は、足を肩幅くらいに横に広げて立つ
一つ目は猫背の人は、学校の体育で学んだ「休め」の足幅で立っている事が多いです。
あなたもそうですが、「立ち方」について誰かに学んだことはありますか?
ほとんどの人が、背中を伸ばして、
「気をつけ」の姿勢か「休め」の姿勢だけしか学んでいないのではないでしょうか?
それ以外の立ち方の名前を私も知りません。ただこの2つの共通していることは、
足が横にあるということです。
この状態では、バランスを保つ時、左右のふらつきには安定がありますが、
前後のふらつきには不安定な状態になります。その結果、上半身が前に倒れ、お尻が後方に倒れるような姿勢になり、バランスを取ります。
つまり、、、
前 = 上半身
後ろ = お尻
左右 = 両足
このスタイルでバランスを取ることになります。
これが、猫背や腰の曲がった状態になってしまいます。
私のおすすめは、足は1本の並行棒の上に乗っているように
足を前後にすることです。
そうすることで、前後のふらつきには対応できます。
そして、左右のバランスに対しては、手を横に持ってくるとバランスが保てます。
前 = 前足
後ろ = 後ろ足
左右 = 両手
このタイプの重心の取り方をすると、猫背になりにくくなります。
立ち方は平均棒の上に乗っているように足を前後にして立つ
猫背の人は、歩くときに足が上がっていない
2つ目の特徴は、歩き方に特徴があります。
猫背の人は足が上がっていなく、歩幅が狭い事が特徴になります。
歩幅が狭くなると、歩き方としても前傾姿勢気味になってしまいます。
また、歩幅が狭いかつ、ガニ股の場合は反り腰になる傾向が高いです。
あなたは、歩くときに足をあげようという気持ちで歩いていますか?
おそらく違うと思います。前に進めばいいと考えるでしょう。
だけど、歩幅が狭くなることは股関節の可動域が下がり、骨盤の自由が減ってしまいます。
履いている靴にもよりますが、出来るだけ歩く時は
歩幅を大きくし、腕を振って歩きましょう。
それだけに猫背には見えなくなりますし、各関節に刺激が入るので、筋肉もほぐれて一石二鳥です。
最初は疲れると思いますが、ぜひとも意識してやってみてください。
歩幅を意識して、大きく歩こう
猫背の人は、お尻がでかい?
3つ目の特徴は猫背の人はお尻がデカく見えます
これは、1の立ち方や2の歩き方の特徴が生み出した結果で生じている物です。
本来なら、お尻は太ももの上にお尻が乗っている物ですが、
上半身が前に倒れることで、お尻が後ろに出ているように見えます。
その結果、お尻が大きく引き締まってない、だらしないおしりとして見えてしまうのです。
お尻を引き締めるためには、必然的に骨盤周囲の歪み(ゆがみ)の改善と、骨盤周りの筋肉を引き締める事です。
また、先ほどの1、2で述べた立ち方・歩き方をしてください。
そうすると必然的に骨盤周りの筋肉は強くなっていきます。
お尻周りにしっかり力を入れる習慣をつけることで、姿勢が安定する
猫背の人は近視の人が多い
4つ目は猫背の人は近視の人が多い事です。
これは、スマホやパソコンを見る姿勢を見れば一目だと思います。
スマホが普及して常に目を使う事が多くなりました。
それに伴い、下を向いてスマホを見たり、顔を近づけて物をみることによって、視力が低い人が多くなりました。そして顔が前に出る姿勢が結果的に悪い姿勢を導き、猫背になってしまいます。
スマホやパソコンを禁止することはできませんが、出来るだけ視線を下げないようにして画面を見ることと、定期的に首肩周りをほぐす体操などを入れてあげてください。
スマホやパソコンを見るときの姿勢の意識や定期的な休憩を入れてあげよう
猫背の人は人から見られている意識が低いまたは無関心
5つ目は猫背の人は見られている意識が低いことです
もちろん、猫背の人でも見られているという意識で自分の出来るだけの身だしなみをされている方も多いのは確かです。
しかし、知り合いなどの自分以外の人に見られている時は、歩き方も立ち方でも顔が前に出ている人がたくさんいます。
もし、あなたが何かしらでショッピングモールや観光地など、人が多いところで何かしらの待ち時間が出来たとしましょう。一度あなたの前を通る人の動きを見てほしい。
スマホを見て下を向いているか、何も考えずにただただ背中に力が入ってないまま歩いているかなどの人がどれだけいるでしょうか。
猫背を改善したいと考えるなら、「常に見られている意識」を持って行動しましょう。
いつ、あなたに声をかけられるかわかりませんので、
そして、常に見られていると考えると、髪型や服装ももちろん大事です。しっかり着こなして堂々とした姿勢を取れるようにしてください。
あなたはいつも誰かに見られている。そう考えて行動すると姿勢は変わる
猫背の人はリュックサックの紐が長いことが多い
6つ目は猫背の人はリュックサックの紐を長くしてつけていることが多いです。
リュックサックは左右の肩に乗せて背負うため、肩の歪みなどを防ぐ意味でも使われる人が多いです。
しかし、リュックサックもそれ以外のことを無視して使っていても、結果的に肩こりや腰痛を引き起こしてしまいます。
その中でも、猫背と関連性が高いのが、リュックサックの紐を長くして背負っている人です。
リュックサックはできれば、おへそより上の高さまでで背負うのが理想的です。
しかし、猫背の人が背負うリュックサックはおへそより下、腰のベルトあたりの高さに設定していることが多いです。
この高さにしてしまうと、リュックサックの中身の重たさによって、床の方に引っ張られる力が強くなり、人工的に弛んだお尻を作り上げているみたいなものです。
弛んだお尻が猫背と関係あるのは3つ目の特徴でも挙げました通りです。
対策としては、リュックサックはできるだけ、荷物が入った状態でも上半身でおさまる高さで調整することです。そして、お腹につける紐があれば、それもうまく活用してください。
また、電車の中でリュックサックを前にされている方もいます。あれも同様で、お腹の高さより下まで下げてつけていたら、反り腰になり腰痛を引き起こすことだってあります。
たかが、リュックサック・されどリュックサックです。
リュックサックの紐が長すぎると、猫背になる。
猫背の人は最近、息が上がるほどの運動をしていない
7つ目は猫背の人は、最近息が上がるほどの運動をしていないです。
ここで言う息が上がるとは、無酸素運動をしているかを意味します。
短距離走・インターバル走・高負荷の筋トレなどです。
無酸素運動をしたことで疲労物質は溜まりますが、酸素を多く取り入れるために、胸を広げる動きをします。
走り切ったあと、大の字で横になる人をイメージしてほしい。たくさんの酸素を取り入れるためにあのようにしているのです。これが逆に生まれる前の赤ちゃんのように丸まっていたら酸素を吸えず苦しいものになるでしょう。
ここでのポイントは、そのままです。定期的に息が上がるほどの運動をしてください。それが結果的に胸郭を広げるトレーニングになります。ただし、病気などを持っている人は必ず担当医に相談の上でやってください。
たまには、息が上がるほどの運動を取り入れよう
腰痛・膝痛を持っている人は猫背になりやすい
8つ目は腰痛・膝痛を持っている人は猫背になりやすいです。
これは、人間の土台部分が不安定になる結果です。痛みがあると、痛みが出ないポジションで姿勢を保つように脳は行います。その結果体が歪んでしまいます。これは仕方ないことですが、それを放っておくこと自体が猫背をはじめとする、二次障害を起こします。
痛みがあるからかばった姿勢 → 体が歪む → 猫背や肩こり・頭痛などの二次障害
こんな感じです。
ここでの対策は、腰痛や膝痛を解消すること、下半身の筋力をつけて安定するようにすることです。
スクワットやランジを中心に下半身を鍛えるようにしましょう。
下半身がしっかりしていなけければ、猫背は自然となりやすい
猫背の人は、1日の中で顔より上に腕をあげての作業がほぼほぼない
9つ目は、猫背の人は、1日の中で顔より上に腕を上げて作業することがほぼほぼない事です
あなたは、1日を振り返り、顔より上に腕をあげる動作をどれくらいしましたか?
服を着る・洗濯物を干す。だいたいこの2つ程度ではないでしょうか?
そのような方は、それ以外の時間を腕を前か下での作業しかやってません。
そうなると、腕の重みで背中がまるくなり、猫背にもなりやすくなります。
対策としては、
- 1時間や30分に1回などで、習慣的に大きな背伸びを入れる。
- ジェスチャーを大きくする。
などを入れて、腕周りを大きく動かすようにしてください。腕をあげるたり、回したりすることが猫背予防になると私は思います。
1日の中で、意識して腕を大きく動かすことをやってみよう
疲労や不安が溜まっている人は猫背になるのは当然
最後は、疲労や不安が溜まっている人は猫背になるのは当然と言うことです。
疲れている時は体は力が入らないし、恐れている時は体が震えたり、まるくなるのは自然なことです。
そんなときに姿勢を猫背を改善しようと考えても、一過性で終わってしまいます。
疲労をしっかり取るために、自分でできることをやる。不安を解消するために、自分でできることをまずはやりましょう。
しっかり睡眠をとることなのか、瞑想を入れることなのか、誰かに不安を話すことなのかは、これを読んでくださっている人それぞれだと思いますので、疲れと不安を解消するように心がけていきましょう。
疲れているときは猫背になるのは自然なことだと理解する
最後に、、、、、
人は見た目が9割と言う本があるように、印象一つで特することが多いのです。
私のこの記事を読んでくださっている方は、猫背で困っているか、猫背でお悩みの方に何かしらのアドバイスをしたいと思って読んでくださったと思います。
今回10個お伝えしましたが、まずは1つだけでいいので行動してください。
聞いて得したで終わるのではなく、一つずつ出来るようになれば、必ずあなたの猫背の悩みは消えていくでしょう。
10個のうち該当するものは何個ありましたか?
今から挑戦できそうなのはどれですか?
1個ずつ習慣化できたら是非喜んでください。出来て当たり前と言う発想が、目標達成の邪魔をします。
最後は素敵な姿勢を勝ち取っていきましょうね。
本日はここまでです。
あなたの可能性を信じて・・・・・
ではまたお会いしましょう。
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