「口内炎」、誰もが一度は体験をしてことがある症状だと思います。
あの口の中や唇、または下に出来る吹き出物みたいなやつで、これがあるだけで、食べることや飲むことが苦痛になり、ひどい時には寝ることまで痛みを気にしてしまうことがあります。
まず、口内炎の一般的な対処法として
・生理的食塩水またはイソジンでうがい
・ビタミンBを中心に栄養を補給
・口内炎の薬を直接塗るまたは服用する
などがあります。
ただ、これらはあくまでも対処法です。対処法をしているうちに、あなたの自然治癒力で口内炎を解消することができるのです。
しかし、対処法を行なっていてもまったく変わらない場合、それはあなたの生活環境と体質に問題があるのです。
東洋医学では、あなた自身の自然治癒力を取り乱しているものを見つけて、それを改善ことを目的としております。
漢方も、鍼灸も、これらの作業はあくまでも病気を治すのではなく、あなたの体質に問題があるものを治しているのです。
口内炎ひとつとっても、原因は様々です。
今回は東洋医学的からみた 口内炎について簡単に説明していきます
東洋医学から見た口内炎の種類
口内炎には大きく分けて6種類の体質からくるものがあります。それが次のとおりです。
- 脾胃熱(いひいねつ)タイプ
- 心火上炎(しんかじょうえん)タイプ
- 肝気鬱血(かんきうっけつ)タイプ
- 陰虚(いんきょ)タイプ
- 脾虚(ひきょ)タイプ
- 気血両虚(きけつりょうきょ)タイプ
です。
これらを一つずつ見ていきましょう
脾胃熱 (いひいねつ)
ストレス発散のために、辛いものをよく食べたり、暴飲暴食をする人に多く発症し、 口臭や口が乾きやすさ、便秘気味な症状があります。
口内炎としては、口の両側や唇に出来るとともに複数の場所に発症しやすいことが特徴です
ポイントは身体の熱を下げること 大便を出す。水分を多く取る。
そして食生活の休ませて、 内臓の疲労を取ることをしていきましょう
心火上炎 (しんかじょうえん)
残業や夜更かしなど、肉体的な労働が続くことによりストレスが慢性的にかかり続けた結果として現れる病能です。
口内炎としては、舌の先端や舌の縁に出来やすく、色は赤くなっています。
イライラなどで顔が赤くなりやすく、頭痛、 めまい、耳鳴りや難聴などが現れやすくなります。
ビールやゴーヤなど苦味のある飲食物を取ることをオススメします
肝気鬱血 (かんきうっけつ)
悩みや不安などの気分障害からくるストレスで生じるタイプで、
気分の波が激しく、食欲がないのが特徴 不眠やゲップおよびガスが出やすい
女性なら胸の張り感が強く感じます。
口内炎としては舌の縁や唇に生じやすい
酸味のある柑橘系をとることや
深呼吸を入れて気持ちをリラックスさせる 習慣をつけていきましょう
陰虚(いんきょ)
免疫が弱いことが特徴で、口内炎を何度も繰り返すことが多いです。
身体の特徴として、足腰がだるい、寝汗がひどい、口の乾燥、ドライアイなどがあります。
陰虚のタイプの人は水気の多いきゅうりやトマトなどで身体の渇きを潤すようにしていきましょう。また、香辛料や揚げ物は極力控えておきましょう
脾虚(ひきょ)
唇や口の両側に口内炎ができやすく、痛みが少なく赤くなりにくい
消化器系の調子が悪く、お腹が張りやすい、食欲がない、軟便や便秘が特徴です
また生物や甘いもの、冷たいものなどをを極力避けることです
このタイプには、小豆や山芋がいいと言われます。
また温かい消化のよいスープを飲むようにしましょう
気血両虚(きけつりょうきょ)
唇や舌の前後に口内炎がおこりやすく、治るのがなかなか遅い
生理前後の女性に多い
生理の量が多い、口や喉が乾きやすい、水分を飲みたがる傾向がある
山芋、サツマイモなどの芋類、キノコや発酵食品など
胃腸を活発化させる食材や、気血を補い
冷たいものを極力控えるようにしていきましょう
最後に、、、、、
今回は、口内炎についてお伝えしましたが、
病気は全てにおいて、原因があるから症状が現れるのです。これは、ビジネスも一緒ですね。全てにおいて失敗や負けには必ず原因があります。
原因を見直さない限り、再発を繰り返し、次第に以前よりも回復が遅くなる傾向になっていくでしょう。
現代社会では、「〇〇過ぎ」が目立つストレス社会かつ、過剰社会とも言われます。
- 食べ過ぎ
- 飲み過ぎ
- 働き過ぎ
- 気にし過ぎ
- 余計なこと考え過ぎ
- イライラし過ぎ
などですね。
これらのことは、今回の口内炎だけではなく、めまいや頭痛・吐き気、消化器系の不調など様々な症状を引き起こすようなことがあります。
体を休めること、そして体を見直すことは本当に大事です。
このストレスに負けないような 身体を作っていく習慣をつけていきましょう。
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