年上部下との付き合い方

年功序列がなくなったり、働いていた会社の倒産。他にも病気や親の介護などで、あなたが勤めているの会社に年上の中途採用の方が入ってこられることはあります。

そして、その年上の部下が10歳以上やあなたとお父さんと同じ年くらいなどが入社されることも
今後どんどん増えていくと思います。

ネットなどで調べると
・「年上の部下は気を使ってやりにくい」
・「年上の部下は何かしら理屈をいってくる」
・「年上の部下は苦手」
というコメントがあるもの確かです。

私自身も22歳の時に1回目の副院長を担当することがありましたが、
他の従業員1名を除いて全員年上です。まぁあの頃を振り返るとお互いやりにくかったと思います。

そこで今回は「年上部下との付き合い方」という話をしていきます。

目次

年上部下との付き合い方 -結論ー

さっそく結論から申し上げると『信頼を作る』ことです。
漢字のとおり「あなたを信じて、私はあなたに頼ります(期待します)」
をしっかり作ることです。

これはどの場面での当たりまえの事ですが、年上部下に対してこの信頼を
作るにはどうしたらいいかを今回は「考え方」と「行動」について話していきます

年上部下との付き合い方 -考え方2選ー

・年上、年下の基準を持たない事

もしかすると、あなたは年上だから苦手というマインドを持っていないでしょうか?
結論から言えば、年上年下関係ありません。
やりにくい相手は上だろうが、下だろうが関係ないです。

趣味が一緒。出身地が一緒。好きな歌手が一緒、子供の年が一緒など、
あなたと部下との共通点があればあるほど接しやすくなります。

逆に年下でも、あなたとの共通点が少ないと、付き合いづらいでしょう。

・今までの年上部下がそうだった
・昔から年上の人にはいい思い出がない

このような理由で勝手なマインドが出来上がっているかもしれません。
今と昔は現状が違い、また一人ひとりキャラクターも違います。

そこを意識して考えていきましょう

・脱ピラミッド型。サークルの一員として付き合う

上司は上司という役割の仕事をすること、部下は部下という役割の仕事をすること
ただそれだけのことであるのですが、
上司・部下という響きだけ聞くと、上司が偉いんだと思っている人が多いかもしれません。
この考え方はすべて捨ててください。

ここでいうサークルとは、横に寝かせた円の事です。

ピラミッドは下に行けば行くほど、土台が多く支えないといけませんし、下に行くほど重たくなる
つまり、会社にがんじがらめになってしまいます。

一方サークル型なら、みんなが手をつないで輪を作る形ですね、
これなら、だれが上とか下とか関係ないはずです。そしてほとんどが5名から100名くらいの
中小企業の方が多いのではないでしょうか?
少人数になればなるほど1人にかかる役割は多くなります。相手をしっかりリスペクトしてサークル式に考えていきましょう

年上部下に信頼してもらう行動4選

では、ここからは年上部下に信頼してもらうためにはどうしたらいいかを大きく4つにまとめましたのでみてください。

・接触回数を増やす

これは基本になります。「おはようございます」のあいさつをはじめ、
進捗確認、体調確認とか、相手との距離に近づく行為をしてください。

ただ、NGは接触が確認事項だけという事とひたすら相手の懐に突っ込んでいくことです
確認事項だけで接触をしていると、がんじがらめに抑えつけられてると考えられてしまいます。
また相手のパーソナルスペースに入っていくにはゆっくりと近づいていくことです。

・明確な役割とルールを作ること

ここであなたがやっていけないは「これが普通だよね」という考え方です。

年上の方になるとあなた以上の社会人経験が豊富です。
それによって知っている知識を豊富な事もあります。
ただこれが逆に説明不十分なルールやお願いを頼むと
どれの事をいっているのかわからないと言うトラブルを生じさせることになりかねます。

例えばあなたがお姫様をイメージしてください。
誰が出てきましたか?


マリオのピーチ姫が出てきたでしょうか?
それとも
かぐや姫のような姫が出てきたでしょうか?

今、私が思いつくだけでも2つ出てきましたが、これが専門的になると、もっと出てくるかもしれません。

明確に説明されると誤差が生じにくくなり、トラブルが少なくなります。
また会社のルールやあなたと部下のルールを明確に決めて行動することで
あなたとのかかわり方を理解して動いてくれるはずです。

・あなたが見本になること

上司の立場になると、部下に指導することが増えると思います。
ここでのNGは頭ごなしに注意することですね。

相手が出来てなかったらまずはあなたが見本が足りないのです。
つまり、見せる量が足りないのです。

・挨拶一つとっても相手がしてくれるではなく、あなたから率先して行う

・相手が動きが悪いと思ったら、あなたから率先して様々な仕事に取組む

・あなたがトラブルを見つけたら、真っ先にトラブルの解決策を用意しておく

人は似たもの同士になるといわれます。
相手にこうなってほしいと思うのなら、真っ先にあなたがそのお手本になることです。

もし、部下に影響がなかったとしても。これを行ってあなたに損はありません。必ず誰かが見ていて評価してくれるはずです。

・腹を割ること


最後は自分の本音を直接伝えることです。
「正直、○○さんにはこうなってもらいたい」
「○○さん、すみませんが××に関してもう少し協力してほしい」


など、

食事の場とか、二人きりのときなどに、自分が完璧な人間じゃないことを相手に伝えましょう。

なお、ここでのNGはこちら側の意見だけを主張することです。
相手側も言いたいことがあるはずです。そしてそれをいったん受け入れる覚悟ももって話していきましょう。

年上部下に対する注意点  ー背景を意識するー

ここまで、対策についてお伝えしてきましたが、最後に相手の背景をしっかりと把握しておきましょう。

年上部下は、あなたよりもメンタルが弱いかもしれないという事

考えてほしい
入社してきた年上の方があなたより年上なのに、あなたより役職が下ということは
あなたの方が今の会社・今の業界について実力があるということです。

あなたよりも人生において良かった経験もあると思いますが、
失敗や挫折、また、身内の死などのつらい経験もたくさんしていることが多いはずです。

また、年を重ねることに就職には不利になり、やっとの思いであなたが勤めている
会社に入れた方もいます。我慢して入社したというストレスもあるかもしれません。

本質的にプライドが高いのではなく、プライドをズタズタにされた結果プライドが高い人に見えるのです。

これを知らずに、出来てなかった点を注意や指導をしてしまうと、ズタズタな心の人に追い打ちをかける結果となりあなたとの関係に溝が出来てしまう。

つまり話しを聞いてくれない人になってしまう可能性があります。

あなたは結果に対して注意や指導をしたつもりかもしれませんが、受け手としては、人格を傷つけられたとか、過去の嫌な上司と重なって不快な気分になったというものになっているかもしれません。

『信頼を作る』
当たり前のことですが、ここに意識していろいろと行動してみてください。

年上部下は「ここで学ぶ」というより「ここで経験を生かす」の比率が高い

年上部下 = 中途採用 で入社されているはずです。
このポイントとしては、新卒と同じ扱いをしてはいけないということです。

当たり前のことだとあなたはわかっていると思いますが、

あなたは新卒と中途の型の指導方法の違いとして具体的にどんなアクションを行っていますか?

ここでは大きく取り上げませんが、40代、50代となると、「ここで学ぶ」というより「ここで経験を生かす」の比率が高いということを覚えておいてください。

今回は以上になります。
年上であれ、一緒に働いてお互い気持ちよく仕事が出来るように努力していきましょう

あなたの可能性を信じて・・
ではまたお会いしましょう

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次