褒め方の注意点とポイント

今回は褒め方について考えていきましょう

「褒めて伸ばす」よく子育てや部下育成で使われるようになった言葉です。

褒めて嫌な気になる人は少ないです。もしいるとしたら、それは言われたくないことを褒めていた可能性があります。

背の低いことがコンプレックスだと思っている人に「背が低くて可愛いね」といった感じです。

こんなことも含めて、今回は私が患者さんや職場で行っている褒め方について書いていきます。

目次

褒める前に注意すること

まず、褒める事に対し、誰にでも褒めていいわけでありません。それを考えずに褒めることをしていたら、相手から関わるのが面倒な人、または相手に違和感を持ってしまわれる事になることもあるのです。

そのためにもまず大事なこととして

あなたに褒められたい存在になっているかが大事です

それを考えずにコミュニケーションを図るような行動をとっても、全くの他人がいきなり声をかけてきたような感覚に陥ります。

それでは、もったいないですよね?

なので、褒め方を学ぶ前に行なってほしいこととして、あなたから褒められたいか?あなたから褒められたい立場になれているか?ここをしっかり意識して行なっていきましょう

ポイント:1

あなたから褒められてたいか?あなたから褒められたい立場や振る舞いになっているかが大事

これを無視して相手を褒めても何も響かない

褒めていい存在になるには?

それでは、褒めていい存在になるにはどのようにすればいいのでしょうか?

今回は私ならこうすると言うことで何個か説明していきます。

接触回数を増やす

1つめは接触回数を増やすことです。

これは基本中の基本です。相手との挨拶、お礼は出来るだけ交わすようにしましょう。

その時に大事なことは、しっかり相手の方向に上半身を向けて行うことです。

つまり、歩きながらとか、パソコンやスマホを見ながらとかはNGだと言うことです。

また、名前や肩書きを言って挨拶やお礼をすることです。

「おはよう」ではなく、「〇〇さんおはよう」とあなたに伝えていると言うことをしっかり強調してください。

そうすると、私に言われているとしっかり認識されるので、その繰り返しが接触回数を増やしていると言うことを意味しているのです。

「膝を突き合わせた付き合い」という言葉があるように、どんな相手にも敬意をもって接してみましょう

ポイント2

挨拶やお礼をする時は、

①、相手に上半身を向けて行うこと

②、名前や肩書きを入れて挨拶やお礼をすること

③、「ながら」の接触は接触回数にカウントされない

頼まれごとを増やす

2つめは頼まれごとを増やすことです。

あなたを必要とされる存在になることが相手との信頼を高めるのです。

そのためにあなたができることは「声かけ」です

そのなかでよく使うワードが次の2つです

「何か手伝う事はありますか?」

1つめは何か手伝う事はありますか?です。

相手の行動を見て、忙しそうとか苦労していそうと感じたらこの声をひとつ入れてあげることで、相手はあなたのことを味方だと思ってくれるのです。

至ってシンプルですが、人はお願いするのにはエネルギーがいるのです。特に自分より上の人や自分との距離が遠い人にお願いするのは抵抗を持ちます。

そんな中で、ほんの些細なことでもいいので接触を増やす意味を含め手伝うことを率先してやってみてください。それはあなたの株も上がるでしょう

「この内容で確認したいことがあります」

2つめは「この内容で確認をしたいことがあります」です。

忙しいなかで付き合ってもらうのは申し訳ないと思われるかもしれませんが、相手もわからないまま進められる方がストレスが溜まるものです。

相手に質問をすることで、相手もここが誤解を招く表現だったんだとか、ここでみんな引っかかるところなんだと気づきを与えることが出来て、むしろチャンスなのです。

ポイントは、いきなり「質問があります」と言うよりは、「00の件で」とか「00の内容で」と伝えた上で質問や確認をするようにしましょう。

相手も何についてのテーマがあるのとないのでは、主語がないまま話されると言う不安を抱くのでそれができる人と出来ない人では印象は大きく変わります。

そして、最後はしっかりといい顔をしてありがとうございますと言いましょう。

相手に時間を作ってもらった敬意を込めてやると信頼度があがり、距離感も縮むはずです。

ポイント3

1、「何か手伝うことありませんか?」でいつでもあなたの味方になりますと言う印象を与えること

2、「この件で、確認したいことがあります」で、相手にしっかり関心がありますよと言う印象を与えること

3、 いつでもいい顔をしてお礼を言いましょう

常に嫌な顔をしないことに気を配る

3つ目は常に嫌な顔をしないことです。その日によって気分が乗らないとか、不安な時もあります。

しかし、「かまってちゃん」になってしまうと、かまってくれるほど相手も余裕がないと思います。大抵はほっとかれます。

なので、自分の感情をセルフコントロール出来るようにしていくことが大切です。

そして常に自分を笑わせる力を持つようにしたいものですね。

人は明るい人や笑っている人に近づいてきます。

逆に苦しい表情をしている人やイライラしている人に近づいてくる人は、あなたをカモにしたいと思っている人が近づいてくるでしょう。

嫌な顔をしないためにも笑いに変える練習をすることが大事です。

方法としては、今までの投稿でもお伝えしてきました。

セルフ大喜利をするとか、頭の中で笑えるオチに変えるとかです。

出来事は「事実」と言う1つですが、「解釈」はなんぼでも無限大にできます。

その無限大の解釈を笑えるように持っていけるようにすれば、あなたも人気者になれるでしょう。

私は笑顔を作る練習はやりません。笑顔を作る練習をするくらいなら、想像力で笑える力を身につけましょうと言います。

その方が、ストレスが少なく、自分にも嘘がないからです。

作り笑顔ではなく、自分オリジナルの笑いで笑顔になりましょう。

ポイント4

嫌な顔をしないためにも、常に笑える力を身につけよう

作り笑顔は、無理が生じることがあるため、あなたを壊す可能性がある。

褒め方のポイント

それではここからは褒め方のポイントについて書いていきます。

いろいろな方が褒め方について言っていますが、私は次の3つを意識して行います。

背景を褒める

1つ目は背景を褒めることです。

この背景というのは相手の肩書きややってきた事に対して、褒めるのではなく、その過程で起こっていたであろう背景を褒めるのです。

例えば、中学・高校・大学と部活動で野球をやっていたという方がいれば、

「野球が上手なのですね」とか「野球が好きなのですね」というのは肩書きの褒めです。

背景の褒めとは

「上下関係が厳しい中で頑張ってこられたのですね、すごいです」

「長い時間の練習をやれるだけの精神力を持たれていそうですね。表情がそんな感じしてますよ」

「レギュラー争いがある世界で自分より上手な選手とやり合う負けず嫌いを持たれていそうですね。さすがです」

と言った感じです。

野球に関する褒めはきっと色々なところで言われているでしょう。しかしその背景で起こっていたことを理解してくれた褒め言葉には、とてもいい印象を与えます。

褒める時は行動した事を褒める事

2つめは行動した事に対して褒めることです。

相手に動いてもらうことは簡単なことではありません。そして当たり前なことではありません。

相手に動いてもらうためには、常に相手がやってくれた事に対して、敬意を持つ事です。それは簡単なことでも当たり前と思わずにです。

そして、この時に「ありがとう」だけでなく、一言加えてあげることが大事です。

  • 「ありがとう、これで早く解決できそうだ」
  • 「ありがとう、助かったよ」
  • 「ありがとう、頼りになるわ」

こんな感じです。

結果がどうであれ、やってくれたことに目を向けることがその人の気分を上げることを覚えておいてください。

褒める時はこちらが必ず目を見て笑ってあげる事

最後は、こちらが必ず相手の目を見て笑顔で伝えることです。

やってしまいがちな行動として、「ながらのお礼」です。

  • パソコンを見ながらのお礼
  • 他の相手と会話しながらのお礼
  • ジェスジャーだけのお礼

こんなことされた時には、場合によっては無礼者と扱われてあなたとの距離が遠くなることがあります。

褒める時、そしてお礼をいう時は、しっかり相手に体を向けて、目を見て笑顔でやりましょう。

最後に、、、、、

よく褒める時に、相手の外観を褒めてあげるといいと昔は言われてきました。

髪を切ったこと、新しい服装になったこと、ブランドの時計をつけていることなどです。

しかし、今はこのような外観を褒める事は、時としてセクハラと言われる時代です。

あまりおすすめはしません。

あなたとの信頼残高が高めることが大事です。そして外面より内面を誉めてくれる人になれば、私のことをしっかり理解してくれていると、相手に好印象を与えてくれるでしょう。

あるセミナーで、「相手を褒めるには、自分自身を褒めることが出来る人しか出来ない」

と言われました。これはその通りだと私は思います。

自分自身を褒める事は本当に難しいです。もっと人生はこうだったのに、、、、、という感じで。自分に対して評価が厳しくなりがちです。

だけど、自分のことを好きになれば、相手のことも好きになれます。

相手のことを好きになれば、相手の背景を理解できるようになります。

自分自身をしっかり褒めて、笑顔ができる人になっていきましょう。

本日はここまでです。

あなたの可能性を信じて、、、、、、
ではまたお会いしましょう

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