あなたの中には、相手との交渉を行う時に、うまくいかないことが多々あるのかと思います。
私の業界でも相手に納得してもらえないと、リピーターになってもらえないことが普通です。
つまり、相手に納得してもらって初めてお客様になってもらえる。それが出来ないのであればただただ、あなたは説明をしている人になってしまうでしょう。
今回は、相手を納得させるための行動と考え方について説明していきます。
営業をされている方に比べたら私の話は弱いかもしれませんが、
ごく身の回りの人たちとの距離を近づけたり、あなたに関心を持ってもらうこと。
または、先生業として最初からこちらを向いてくれている人に対してこの方法は使えると思います。
プレゼンテーション、日頃のトラブル防止、そのようなものに使ってみてください。
それでは、さっそく始めていきましょう
説得と納得の違い
まず、私の持論になりますが、説得と納得のにたような言葉があります。
あなたはこの違いは何かを説明できますでしょうか?
私の中ではこのように分類しております。
【説得】:相手が徳をする説明をすること
【納得】:相手が『徳をする』と肌で感じて理解する説明をすること
つまり、説明 + お得を理解 = 納得 です。
相手に、「これはいいものですよ」と伝えているのに、相手に響かない場合、それは説得
相手に、「これはいいものですよ」と伝えた時に、相手が興奮して興味関心を持ってもらえることが納得です。
漢字の通りですね。なので、説明が上手な人はたくさんいます。だけど、説明を理解させる力がついてないからこそ、相手に響かないケースが高いのです。
今回は、相手に響くようにするにはどのようにすればいいのかをちょっとした工夫を入れながら説明していきます。
この説明からあなたに納得をいただけるように頑張っていきますね( ◠‿◠ )
説得と納得をしっかり明確にしよう。
流暢な説明ではなく、相手が徳だと感じさせることを第1優先に考える。
相手を納得させるために行うこと
それでは、ここからは私たち先生と呼ばれる人たちから患者さん、または職場でのコミュニケーションを行う上で相手を納得させるためにやることを挙げていきます
相手を理解する
1つ目は相手を理解することです。
我々の業界でよくある失敗は、『結果しか見ない』ことです。
例えば、膝が痛くて来院されたしましょう。
あなたから見れば、ただの膝痛です。だけどその方から見れば、次のような背景があります。
- 痛いのを我慢して、限界が来たから来院された
- 他の病院や整体院でよくならなかったから来院された
- 初めての膝痛で不安で来院された
- 何度も何度も同じ部分を痛めるので根本的に見直したいと言う目的で来院された
こんな感じで、考えれば考えるほどたくさんあります。
この背景を見ないで膝痛を処置すれば、それは『作業』です。続けてあなたは膝痛に対する説明をするでしょう。それだけではリピータにはなってくれません。作業だけでは相手との距離は近くなることは全くないからです。
幸い、我々の場合は『問診表』という相手の情報や相手が望むことなどを前もって知れる神(紙)があるので、それを参考に話を進めることが出来ます。
だけど、普段から相手との会話や取引する相手とでは問診表などは存在しません。その結果、言われた事に対しての返答をすると言う『作業』をすることが多くなります。
この言われた事に対しての結果だけを返すのが説明です。ここに何も相手を納得させる要素は入っておりません。大事なのは、なぜそれを聞いてきたのか?をしっかり確認する事です。
もしあなたが聞いてきた理由が明確にわかれば、それに対する回答をしてあげればいいですが、意外にも、あなたの回答が全くの的外れ、または結論まで長い会話をしてしまうことがあります。
なので、大事なのは『確認』です。何かしらの説明を求められた時は
- 「確認したいのですが、この件の進捗のことでよかったですか?」
- 「具体的にどのあたりのことを言われていますか?」
- 「今のことはAの意味ですか?それともBの意味ですか?」
など、何か言われた時は確認から入りましょう。そうすると相手を理解する行動として相手に響きます。
分かったフリや結果だけを返す作業ほど相手に響かなくなる関係になることは覚えておきましょう
大事なのは相手の背景を知ること、そのためにも『確認』をしっかり行うことが大事
結果に対する作業で終わらせる人は、相手に納得を与えることは厳しい
相手より1ランク上の立場で会話する
2つ目は相手の1ランク上の立場を取って話すと言うことです。
この1ランクというのが人によって基準値が異なると思いますが、私たちがお伝えするのは
相手が小学校1年生、私が小学校4年、5年生ほどのレベルのことです。
つまり、相手から見たら私は近所のおにいちゃん、おねえちゃんになる立ち位置で考えます。
あなたにとって、お兄ちゃん、お姉ちゃんの存在といえばどんな感じでしょうか?私の感覚ではこの通りです。
- 頼っていい存在
- ちょっと一緒にふざけてもいい存在
- 自分より色んな事を知っている存在
- 喧嘩したら負けそうな存在
- だけど、一緒にいたらかまってくれる存在
これくらいの距離です。
逆を言うとこの距離ができていない人の関係には相手を納得させる環境は生み出すのが難しいでしょう。
例えば、先ほどの例の逆で考えると
- 全く頼れない存在
- 一緒にふざけ合うのが出来ない存在
- 自分の方が知識を持っている存在
- 喧嘩も弱そう
- 一緒にいてもほったらかしにされる存在
です。この存在の方から何か提案をされても、きっと説明を受けたとしか感じないでしょう。
相手を納得させるには、立ち位置が大事です。
だからと言って、肩書きがあるから威厳生が効果を発揮させるとは思いません。
すごい先生でも、結局のところ腕が落ちたら誰も近付かなくなります。
もちろん、頼りにされる存在になるためにもその分野の知識はしっかりと調べておく必要があります。
しかし、情報社会の世の中だからこそ逆に相手から学ぶことも多いにあります。
「何それ?教えて」このセリフをあなたは相手に言えますか?知らないことを聞けるだけの力も必要です。これがコミュニケーションの中で欠けている人も多いです。
素直になること、知らないものは知らないでいいのです。だけど、出来るだけ相手のことを理解し、相手より少し視線を高いところで説明することができるように力をつけておきましょう。
ただ、注意点として相手に不快を与えない感じの視線の高さにすることです。専門分野で視線を高くする。この案件に対しては視線を高くするといった感じです。
常日頃から視線が高いと「偉そうに!」と言う印象をいただくこともありますので、その辺りをしっかりと理解しておきましょう。
立ち位置はお兄ちゃん的、お姉ちゃん的な存在に入れるように心構えしておこう
相手に与えること・相手に勝たせることを意識する
3つ目は相手に与えること、勝たせることを意識するです。
ノルマ達成のため、自分の収入アップのためといった、自分軸の考え方で相手を納得させてはいませんか?
この行動は、結果的に相手に見抜かれて説得で終わってしまいます。
常にあなたがやることは、相手に徳を与えることです。それが結果的に会話でも徳を与える人として信頼を持ちます。
- 相手の望むことを手伝う
- 相手に笑顔で接する
- 相手に笑いを与える
- 積極的にこちらから交流をする
- 相手の悩みを聞き入れる
- 相手におすすめの人を紹介する
- 相手や相手の大切な人の誕生日をお祝いする
- 約束事は守る
などがあります。大金を払ってまで相手に徳を与えることはいりません。普段からいい意味で、良い付き合いをしていれば、何かの説明をする時に、無条件で納得してもらえることがあります。
「〇〇さんが言うなら、問題ないやろ」
日頃から相手に常に徳を与えていたら、最終的にはこの言葉が言われるほどになります。
変法性の法則というものがあります。
相手に与えたものが自分にも返ってくるとのことです。10与えたら1返ってきたら儲けものです。そしてその1はとても大きな収穫になるでしょう。
相手に幸せになってもらう。その気持ちで普段から接してあげてください。
また、初めての方とでもできる限り、相手に徳を与えていますと言う雰囲気を出して欲しい。先ほどのリストで言えば、悩みをしっかり聞き入れて、望むことを手伝う。そして最後に笑顔を与えることであなたを信頼してくれるでしょう。
ノルマ、自分のことを一旦忘れて、相手の幸せを優先に考えて行動しましょう。
そうすれば、必ず1つは返ってくる
ベネフィットを最初に話すこと
最後に、ベネフィットを最初に話すことです。
ベネフィットとは、直訳すると「利益」「恩恵」「便益」です。
相手は基本、あなたの話は聞きたくありません。なぜなら相手は相手の話を聞いてくれる人が好きだからです。
そして、もう一つはあなたの会話から利益が得られることが好きです。
そのためにも結論から話すことが大切です。
結論 → 理由 → 具体例 → 再度、結論
これは、PREP法とも言われます。
私の話を聞くと、結果これが得られますよ。と言う明確なものを最初に提案することです。
商品販売の場合なら、商品の良さや性能ではなく、買った後に得られる世界
治療院の場合なら、痛みの説明ではなく、このまま行く時の恐怖と、改善した時のメリット
恋愛の場合なら、自分のステータスよりも、一緒にいる時の幸せを感じられる雰囲気など
最初に「これをすれば、こうなる」を明確に伝えてあげましょう。それが相手が興味関心を持ってくれたら、理由と具体例です。この理由と具体例も、相手にわかりやすく説明することで、相手は説得ではなく納得を得られるはずです。
「あなたにとって絶対徳なもの」、これをしっかりと相手に伝わるように練習はしておきましょう。
結論から始めて、論理的に話せるように心がけよう
最後に、、、、、
今回は、相手に納得してもらう行動や習慣をお伝えしていきました。
日頃から周りにどのようなコミュニケーションをしているかが、これで見えてくるはずです。もしかしたら「やりなさい!!」だけの脅迫で相手を指導をされていませんでしょうか?
相手に納得を理解してくれたら、相手は自発的に動いてくれます。不思議なくらいにこの人のためだったら協力しよう。そう言ってもらえるくらいの存在になれるものです。
そのためには、相手の幸せを誰よりも願うことが大事です。この挑戦が習慣になり、習得になったときにはあなたの会話は相手を納得させる会話になるでしょう。
より魅力的な大人になるようにこれからも一つずつ挑戦してみてください。
では、本日はここまででです。
あなたの可能性を信じて、、、、、
ではまたお会いしましょう!!!
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