まず、あなたがアサーションについて調べようとしていると言う事は、今あなたが上司や部下、同僚や恋人などと、コミュニケーションが上手に取れてなくて自分にストレスを感じているのではないでしょうか?
そして、このアサーションという言葉が出てきてページを開いてくれたのだと思います。
アサーションとは何でしょうか?アサーションとは、『assertion』と書き、「主張する」「断言する」という意味ですが、相手の気持ちと考えも尊重しようという相互作用の意味も含まれています。
つまり単に身勝手な表現をするのではなく、意見の違う相手とも対等な意見交換をできること目指すものです。
お互いの意見が食い違う場合や、相手の意見に賛同できない場合でも、すぐに相手にゆずったり、自分の意見を押し通したりしないで、対等な立場のままで自分の意見を伝えられるコミュニケーションスキルであるといえます。
アサーショントレーニングの種類と課題点
アサーショントレーニングの代表的なものとして次のようなものがあります。
● DESC法 : 描写・表現・提案・選択の4つの段階に分けて伝える手法
● Iメッセージ : 出来事に対して、私を主語にしてメッセージを伝える
● ABCDE法 : 刺激、受け止め方、結果、反論、効果や影響によって受け止め方の認知を整える方法
ここでは、ざっくりの手法を書いてます。詳しく知りたい人は、上記のトレーニングの言葉で調べてみてください。
実際にプログラム研修などを会社組織で行っているならば、その会社は人材教育に力をいれて、優秀な会社だと思います。
だけど、、、そこまで人材教育に力を入れてないところが多いのではないでしょうか?そうでなければ、あなたはそんなに悩まないはずです。
私が変わることが出来ても、相手まで代えることが出来ないのがほとんどです。
例えばあなたが会社の部下なら、上司がアサーションを意識してなかったらただただ生意気にみられる可能性が高いです。これが現状です。
つまり相手がその意識がなければアサーショントレーニングをしてもそう簡単には結果には結びつかないです。
よく、アサーショントレーニングの例で、上司から急な仕事を頼まれた時にどのように伝えるかというシミュレーションをします。
だけど、、、、、実際の現場では、環境と上司の感情を考えたらアサーティブ(対等な意見)に対応するのは無理でしょう。
綺麗ごとは抜きです。アサーティブな関係を作り上げていくには100%信頼残高と環境が必要です
この2つ無しで、どんなに対等な意見を述べようとしても相手には響かないことを先に覚えておいてください。
アサーティブな関係を作るための準備
では、アサーティブな関係を作るためには、どのようにすればいいのでしょうか?それは、日々の中で信頼残高を増やすことと環境を整えることです。
ここでは、この2つのポイントを今回は伝えていきます。
信頼残高を増やす
接触回数を増やす
普段から、どのようなコミュニケーションを取っているかで、その人との信頼をつかんでいくものです。その中でも、日々出来る事としては、目をみて挨拶する。相手の髪形や服装・持ち物などで変化したところを見つけてあげることなどです。
また、逆に相手の方から会話をしてくれるなら、しっかりと話を聞いてあげることです。特に仕事に対する話意外のことでも、会話の中でミラーリング効果を使ったり、会話のさしすせそなど、そのあたりを意識して相手との距離を近づけていきましょう
ー *ミラーリング効果の記事も書いてます。ぜひご覧ください -
相談相手になってもらう
人は、どちらかと言えば、相談してもらえると嬉しいものです。
それは、
自分に弱みを見せてくれている = 相手は自分に自己開示してくれている
と思うからです。
あなたがもし上司に相談をして適当に意見を返したら相談したら関係はどうなるでしょうか?きっと、もうこの人とは余りかかわらないようにしよう。と思われて距離が離れてしまうでしょう。
上司もそれは把握しているはずです。あなたが歩んできたことをやってきたのが基本上に立っている人だと思います。
だからこそ、その人生経験を利用してしっかり相談するようにしましょう。そうすることであなたの欠点なども把握してもらえるし、上司も気持ちよくなれるものです。
一人で抱え込んだり、相談をSNSでやるよりもまずは対面で相談してみましょう。それがその人との信頼残高をあげるポイントになります。
嘘や言い訳をしない
これも、当たり前のことになりますが、人は嘘や言い訳をされるとイラダチを与えてしまいます。
また言い分を言う人もいます。これもどちらかといえばNGです。
言い分を言うくらいなら、結果が出る前に予測ができたはずです。事前こんなことが可能性としてあるという事を伝えておくのか伝えていないのかで全く違います。
嘘をついてごまかすくらいなら、正直に謝ることが出来たらそれ以上に関係性が落ちることはありません。謝るときは誠心誠意こめて、決して笑わない事です。
時々、謝るときに「あっ、ごめん」と笑いながら言う人がいます。相手が笑いながら注意してきているならいいのですが、不満げに言われてこちらが笑って謝ると、信頼は作れません。
これは、親や、立場が上の人がやりがちです。あなたにとっては大したことない問題点かもしれませんが、相手から言うと大変不満げなことなのです。
「そのような感情にさせてことに謝ること」 ここに意識して、嘘や言い訳せずに対応できるようにしていきましょう。
環境を整える
では、次にアサーティブな会話が出来るように環境を整えていきましょう。やることは次の3つです。
少し間をおいて要望を受ける、伝える
例えば、上司に急な仕事を振り分けられたとき、どのような行動をとるか?
- 余裕で引き受ける
- いやいや引き受ける
- 出来ないから断る
- 代替え案を提案する
だいたいこの4つだと思います。そしてアサーショントレーニングでは「代替え案」を伝える練習をしましょうと書いてあるのではないでしょうか?
実際にはそれが出来ると正解ですが、現場ではちょっと違います。
余裕で引き受けられる要件以外は、いったん待ってもらいましょう
先程のケースでいうと、頼まれた後に
「状況を確認しますので、5分、10分ほど後に返事してもいいですか?」と答えてください。
10分も待てないような案件なら、上司は他の人を探すでしょう。
そして、5分待ってでもあなたにしか頼まないのなら、こちらとしても要望をしっかりと伝えるチャンスや権利があります。ここにアサーティブな関係を持っていくのです。
つまり、頼まれて即断で何かを回答すると、あなたの感情が先に出てしまいがちです。
いやいやな気持ちや、面倒だなという感情がある中で返事をしてもお互いいい思いになりません。
自分の感情を見つめなおす環境として時間を確保してください。
プラスに解釈できるように考える
2つ目はプラスに解釈できるように考えるです。先程の5分、10分時間を貰ったら、次はこの言われたことに対して、プラスに解釈できるようにします。
ここでいうプラスとはプラス思考の事です。引き受けにくい状況で、どのように対応すれば得か?です。
ここをプラスではなく、ただただ逃げる為に考える代替え案はどんなにアサーティブに考えても、相手にはただの言い訳に聞こえても来ます。
そしてプラス思考で考えたアサーティブな案はきっと、相手も納得できるものになるでしょう。なぜならあなたの感情の方がプラス思考で勢いがあるからです。
気持ちを強く持って意見を言うためには必ずプラスで解釈して答えを出すこと。これを意識してやってみてください。
1対1で会話する環境を作る
次にアサーティブな関係を作るには、基本的に1対1の会話や返事が出来る環境で行うように心がけましょう。
人はだれか見られている状況で会話するのと、誰も周りにいない状況で会話するのでは、相手の動きが変わります。特に人が周りにいる場合、強がったり、横柄な態度、右に習えの態度をとる人もいます。
要望に対しての返事などの簡単なものならそこまで1対1に絶対にならないといけないかというわけではありませんが、誰かを注意する時や、強く言い過ぎた後でのフォローなどは必ず人が周りにいない状況で行う事。これがマナーでもあるかなと思います。
これは、チャットなどのメッセージでも一緒です。グループでまとまったところで、アサーティブな関係を作ることが出来たらいいのですが、まとまらなかったり、上っ面だけで終わることも大いに考えられます。
今回のまとめ
今回のまとめに入ります。
ー 今回のまとめ -
- アサーティブな関係とは、対等な立場で自分の意見を伝えるコミュニケーションの事
- アサーショントレーニングを頑張っていても相手が意識してないと、あまり効果がない
- アサーティブな関係を作るには、信頼残高と環境設定が必要
- 信頼をつくるには、接触回数を増やす、相談する、嘘や言い訳をしないなどがある
- 環境設定には、少し間を置く習慣を作る、プラスで解釈できるように考える、1対1で対話できるようにする
以上になります。これで少しでも、あなたが周りと対等にかつ、いい方向に話せるようになれること応援します。
最後に・・・・・
人間関係はいつでも難しい、そして人間関係に正解の方程式はない、
人間関係の正解は相手が喜ぶこと、相手が幸せを感じることだ。
シンプルだが、そこにたどり着くためにいろいろと学ばないといけない。
人間関係を学ぶ授業は義務教育では徹底的にやってこなかった。それはどこの国も一緒だろう。
今改めて、生きやすくするためにコミュニケーションを授業に入れてほしいと考えてます。
それは、義務教育だけではなく、会社・現場でもそうです。そして、最終的に1年目の社員、生徒にも自由に発言が出来、いつでも主役になれる環境になる事を願います。
あなたが変われば、誰かが変わる。
あなたの可能性を信じて・・・・・
では、またお会いしましょう。
コメント