うつ病シリーズ第3弾目になります。
(今回はこれで最終予定です)
第1弾、第2弾は下記からお読みください
シリーズ最後は、私がうつ病から社会復帰に行ったリハビリについて書いていきます。
原因を振り返る
第1弾から見てくださっている人はもうすでにご存じだと思いますが、簡単に経歴を言いますと、私は25歳、27歳、37歳の3回うつ病と診断されました。
3度のうつ病を振り返ったとき、うつ病には必ず原因があります。
私の場合は完全な上司との人間関係、パワハラだったと思います。
主な原因は次の7つです。
ー うつ病になった主な原因 7つ -
- 給料(月給)で選んでしまった
- 知っている人の紹介で選んでしまった
- 転職先の職種を具体的に調べてなかった
- ケンカが出来るマインドがなくなっていた
- 責任感を強く感じていた
- 相談できる相手・環境がなかった
- 労働基準法を中心とした法律を勉強していなかった
これらの原因を参考に過去に「失敗する転職の選び方」についてまとめた記事がありますので、そちらも併せて読んでみてください。
私が行ったリハビリ 6つ
断捨離する習慣
うつ病になってまず最初に行ったことは家にあるものをとことん捨てていきました。
- 勉強の為に買った本
- 当時着ていたユニフォームや普段着
- その他、気が付けば買っていた普段あまり使わないもの
理由としては、
- 見ると思い出してしまうから
- 少しでも売れるものは売って生活費に回したいから
です。
ものにあふれていると、気持ちが整理されていないとよく言われます。
実際に私もそれにあたりました。
特に本棚にあった本がなくなったときは
「これだけ勉強で使っていた本を手放すのか・・」
と、寂しい気持ちになりました
しかし、しばらくして空っぽになった本棚を見ると
「これから新しい人生のために必要な本を買おう」
といった感じでプラスに考えられるようになりました。
ここからプラス思考への転換が出来ました。
「人生も一緒だ」と・・
つまり、すべての過去を捨てることで、
新しい自分を迎え入れることが出来るんだろうなと
肌で感じました。
本棚と自分のキャパは一緒だと私は考えます。
過去のものを捨てずにひたすらおいていたら
新しい情報(出会い)が出来なくなる
そして、入れすぎるとどこかが壊れる
何かを変えたければ、何かを犠牲にしないといけない
その犠牲はおそらく、今までの自分のプライドでしょう
今でも、最低でも月に1回は「何を捨てていくか」をテーマに断捨離をしております。
結果的に、人付き合いも変わりました。
かかわりたくないお客様は捨てる
かかわりたくない付き合いは捨てる
相手の顔もあると思いますが、自分自身に必要でなければ
切り上げることも相手にとってもいいことなのです。
もしこれで、相手側があなたの悪口や評価を下げる行為をしたなら
そこまでの人だと考えましょう。
そして、捨ててよかったと言えるはずです。
「今は休んでいい」、「まわりと一緒でなくていい」と考える習慣
うつ病発症時は、自分だけ休んでいることに嫌気や苛立ちを考えることがありました。
まわりは、なんかかんや言って動けている。
だけど、自分はただ横になっているか、ただただテレビかスマホを見ている
大きな夢、やりたいことを持ちっているのにも関わらず
動けない自分がいる
何もできない自分がいる
出来ない自分にマイナス思考が加わり
自分で自分を苦しめていました。
だけど、しばらく休んで気持ちも落ち着いてくると、考え方が徐々に変わりました。
私の場合、退職後に傷病手当金をもらいながら生活をして、また就労移行支援に通う生活を送るようになりましたが、
このときに国から支払っていただけた月額(傷病手当金の額+就労移行支援にかかった額)は、毎月の年金より大きかったことです。
もちろん、今までの収入より少なくなるので生活は厳しいものでしたが、
「みんなより先に年金より大きな支給を貰えた」と考えれば自分は得をしたんだと、、
年金暮らしになったらこんな感じなのかな、、
それなら今は休んでいい、
休みながら将来の年金暮らしの体験が出来るんだと考えたら
今は休んでもいいんだ、
そしてまわりと一緒でなくていいのだと徐々に考えられるようになってきました。
たとえ今2年働けなかったとしても、みんなが65歳定年なら、67歳まで働けばいい、
まわりが、あいつは休んでいると思われても、自分は将来の年金暮らしを今体験している
そう言い聞かせれるようになると、気持ちが楽になります。
もちろんすぐにそれで気持ちがマイナス思考からプラス思考になれるわけではありません。
現状は現状ですので、だけど何度も何度も今は休んでいい、周りと一緒じゃなくていいと唱えることで徐々にマイナス思考がプラス側に傾いてきます。
結果的に社会復帰した時には、
周りが働いていても、自分自身休ませてもらっても罪を感じないようになりましたし、
まわりと同じ習慣が出来なくてもそれはそれと、踏ん切りがつけれるようになりました。
休むことが迷惑ではなく、身体を壊すことが迷惑なのです。
もしただただ前もって休むことに対して、あーだこーだいう会社組織であれば
それは、パワハラです。休む権利は皆さんにあります。
相手の評価ばかり意識せず、自分自身を評価してあげてください
特にうつ病を経験した人は、まじめで、自分を低く評価しがちな人が多いです。
自己評価が高くなれば、結果的に相手にいい評価になってくるはずです。
過去にやっていたことで、今できることをやってみた
うつ病と他の病気との大きな違いは、行動することを善とすることです。
他の病気は、ベッドでおとなしくすることが多いのですが、
うつ病の場合は、意欲が低下することにより、
横になっていたい。おとなしく休んでいたいと考えます。
なので、何かやりたい、何かに挑戦しようという意欲が出てきたら回復傾向として見られます。
私の場合、たまたま「wii U」を持っていたので、過去のゲームをダウンロードしてやってました。
小学生の頃にやっていたゲームや、友達がもっていてやれなかったゲームなどもそろっています。
そこで全面クリアー出来なかったゲームをやることをしました。
ゲームで失敗しても、それは誰にも怒られません。
ゲームをクリアーするといい興奮をもちました。
私の場合は、ゲームになりますが、これは人によって様々です。
また、『過去にやっていた事』は、子供のころのやっていた事だけでなく
社会人になってとか、今の役職についてから出来なくなったものも含みます。
ラジコンで遊ぶ
パッチワークをする
パズルを完成させる
キャッチボールをする
大声でカラオケにいく
など、人それぞれ過去にやっていたことがあると思います。
今となれば、無駄な作業かもしれませんが、
この無駄があなたのリハビリになるのは間違いないはずです。
お金がかからない趣味を作る
先程の過去にやっていた事で今出来る事と並行しますが、
お金がかからないもので、習慣に出来そうなものを趣味にすることもできます。
私の場合は、料理です。
外食や出来合いのものはお金がかかります。
だけど、手料理になると、1食あたり100円とかで収まる料理もたくさんあります。
結果的に、生活コストダウンにもなり
自分でも簡単な料理なら作れるまでになりました。
お金がかからない行動として
- ネットで映画を見る
- 掃除をする
- 散歩する
- 花を育てる。花を見に行く
- 乗り放題切符で違う景色を見に行く
探せばいろいろあります。
うつ病での休みはじめは、何も動く意欲が出ないでしょう。
だけど、しっかり療養をしていると、
ふと今日は何かしたいという気持ちになります。
そんな時にお金がないから何もできないと考えるのは損です。
先程の行動も、どれも1000円未満でおこなえます。
その場その場で出来ることを繰り返すとあなたの趣味に変わります
趣味は高い金額を払わないとできないものではありません。
趣味を増やすことはストレス発生時の分散方法になるので、
この機会にあらたな趣味を見つけてみてください。
セルフ大喜利で、出来事に対して笑いに変える練習をした
これは、私が就労移行支援に通っていたときに行っていたゲームです。
大喜利は、お題に対して笑える解答を作ることです。
いきなり、大きなことをするのではなく、
簡単なお題に対して答えを出すだけです。
ポイントは解答を出すことです。
必ず笑えることを言わないといけないのではありません
1つの解答を出すのに最初は勇気がいります。
だけど、1つ解答をして回りから拍手やいいねを貰うと、
次へ次へと思いつく解答を出していけます。
最初からスッキリする解答は出来ませんが、
思いつくまま解答を繰り返すうちに、
ポンと面白い解答が出てくるようになります。
最終的に、一人でも出来るようになります。
仕事場での発生する出来事に対して、
笑える解釈をする習慣が出来るようになりました。
いきなり笑えるようになるのは、無理です。
相手や自分自身をクスッとさせることが出来るようにしていきましょう。
日雇いのバイトを色々とやってみた
最後は日雇いのバイトを色々とやってみたです。
これは、症状が回復してから行ってます。
まぁ、この日雇いをやろうとした理由は
ただただ、失業保険の満期が来たからです。
就職活動をしながら、生活費を保つために
日雇いで出来るもので仕事をしてました。
- 工場での仕分け作業
- 飲食店での皿洗い
- 引っ越しの手伝い
- 駐車場の誘導係
などです。
ここで良かった点として、
うまくいっている会社の仕組みが学べたことです。
すべての場所に指導する人がいて、
すべての場所に私と同じような日雇い社員がいます
日雇いと言っても会社側がしっかりと仕組みを作っていないと
日雇いサイトに悪い口コミを書かれておわりです。
日雇いの立場であっても
またここで働きたいという仕組みがあったのが
いい会社だなと思う点です。
やり方やルールを先もって教えてくださり
こちらが躓きそうなところをしっかり把握しており
わからない点、トラブルが発生した時に
怒りの感情を出さずに、
「このトラブルがあると、これに影響をきたしますので、次は気をつけてください」と指導をされるところなどです。
そして、再就職にあたる前に色んな人と行動が見れたことも大きな収穫です。
こんな感じで話してくる人
こんな感じで指導してくる人
こんな感じで行動する人
こちらが働いていて学べることが多かったです。
ずっと療養であまり誰かと接していない状況で再就職するより
日雇いなどを使って、誰かと接する練習をしてから
再就職をすることをお勧めします。
最後に・・・
今回のリハビリは私が37歳から39歳の時に
約2年ほどの療養が必要だったころのやり方です。
焦らないで・・
出来る事から少しずつ・・
どんな状況であれ、
あなたにもみんなと平等に
「時間」と「可能性」があります。
私と同じような年代で苦しんでいる人に何かしらのヒントになればうれしいです。
あなたの可能性を信じて・・・
では、またお会いしましょう。
コメント