患者指導から学んだ、部下を叱る時に役に立つ台詞5選

今回は「患者指導から学んだ、部下に指導する時に役に立つセリフ5選」について話していきます。

会社で長い期間働いていると、あなたの直属に部下が出来ます。
そして、あなたが上司となり部下を指導する立場になっていくのが、今の日本のシステムがほとんどです。

その中での悩みとして必ず上がるのが

  • 「部下がなかなか育たない」
  • 「部下がいう事を聞いてくれない」
  • 「部下がちゃんと指示したとおりにやってくれない」

といった感じの内容が上がってきます。

googleで「部下 叱る」と検索すると、ありとあらゆるやり方が書いてますが、
どのような声かけをすればいいのかまでがあまり書いてないようにも感じました。

そこで今回は、私自身が患者指導で使っている台詞(セリフ)で、
同じように部下に指導する時にも使っている台詞(セリフ)を5つ紹介していきます。

目次

● 台詞(セリフ)を紹介する前にあなたが理解しておくこと

では、どのようなセリフを使うのかの前に「叱る」の定義を考えてみたいと思います。

『「叱る」とは、相手の非を指摘、説明し、きびしく注意を与える意』
と訳されていますが、

ここでいう「叱る」の私の定義はこのようにします

・「叱る」とは

部下のモチベーションアップをさせることであり、あなたの感情の言いなりにさせることではない。その結果失敗が改善される。

(by: kazunorisan )

部下とか関係なく、誰だって注意を受けたり、叱られることはいい気にはなりません。
だからこそ、いい気にさせる声かけが重要になってきます。

怒られていると感じながらもモチベーションを下げずに前を向かせることを意識して声掛けをしてみてください。

では、ここから私が使っている台詞(セリフ)を5つ紹介します

台詞その1:『もったいない』

これは、ダメとかアカンとかいう時に思い使います。

 【 例文 】
「○○君、さっき取引先相手にこれこれやってたやろ?あれはアカンで!!」

⇒「○○君、さっき取引先相手にこれこれやってたやろ?あれはもったいないで!!」

ダメとか、アカンというセリフは
言っている本人は、行った内容に対して注意しているつもりかもしれません。
しかし、言われた側からすれば、言葉一つで人格を否定されたようにもとらわれてしまいます。
そう、言葉一つで・・・。

理由としては
部下はふざけてたわけではない。部下なりの全力での対応だったかもしれないからです。

これは、患者さん対応の時に明確に現れます。
「○○さん、首が痛いのに長時間スマホをしてたらダメですよ」
「○○さん、首が痛いのに長時間スマホをしていらもったいないですよ」

日本人の特徴かどうかはしりませんが、
「もったいない」という台詞を聞くと、「自分はなんか損してる」と感じます。

否定されているを損しているというマインドに変えてあげるだけで、
損しない行動をしようとしてくれます。

*『ダメ』と言いたければ『もったいない』と言ってみよう!!

台詞その2:『おしいなぁ(おしかったな)、もうちょいだな

企画書やプレゼンテーション資料や接客対応であまり上手に出来てなかった時に使います

おそらくこの台詞は使っている人も多いかもしれませんが、

私の場合、100点満点中5点の評価からこの言葉を使います。

ポイントは
① 0→1の行動をしたことに対して評価してあげること。
② 出来ている点と改善してほしい点を同じ量にして伝えること
③ 最後に「おしいなぁ~」「もうちょいだな」と伝える

【 例文 】 
・ 「○○君、やってくれてるね~(①、0→1の行動の評価)
・ しっかり××の事が出来ていていい感じだよ、今度は▲▲をプラスで意識してくれたらベストかな(② 出来ている点と改善する点)
・ まぁもうちょいで完成出来そうだな。よろしく頼むよ(③「もうちょい」を伝える)」

こんな感じです。

自分の思っている内容と全くできてない場合でも使うのですか?と考えてしまうかもしれません。

その場合はあなたの基準点を変えてあげてください。

100点中5点だったら、まずは30点まで上げる為にアドバイスをすることです。
いきなり100点を求めないで上げてください。
部下が出来ないのではなく、あなたが部下を育てきれてないだけです。

また、ふざけて5点しかとってないのか、真剣にやって5点しかとれてないかは、部下の日頃の習慣を見ていたらなんとなくですが見えてくるはずです。

普段から部下の行いを遠くから見てあげましょう

* 出来ていないから叱るのではなく、出来てないなら出来るようにアドバイスする。
* 相手に対する基準点は低くていい、出来たところから「もうちょいだな」で
   ステップアップで叱っていこう

台詞その3: 『どうした?むずかしいか?』

実際にあなたが部下に難しい課題を与えている時にこの台詞は使っていると思います。
それを、普段の業務でも失敗が目立つときには使います。

これは、真面目にやっても何回も同じような失敗を繰り返してしまうケース。またふざけているなぁと思う時に使います。
つまり
あなたが「ちゃんとやれ!!」と一括したい時につかう台詞です

ー Aのパターン -
私  : 「この内容に対して凡ミスが目立つけど、どうした?この作業むずかしいか?」
部下 : 「いいえ、大丈夫です」
私  : 「じゃあもう一度確認する。ちゃんと出来るんだな?」
部下 : 「え、はい」
私  : 「わかった。お前を信じるから今後頼むよ」

とか

ー Bのパターン -
私  : 「この内容に対して凡ミスが目立つけど、どうした?この作業むずかしいか?」
部下 : 「・・・はい、ちょっとこのここの部分で苦しんでいます」
私  : 「なるほどな、ここの部分だな」(相手の理解しやすいように説明する)

というった感じで、
Aのパターンでは、凡ミスが続いているがやれるんならちゃんとやれよ!!
Bのパターンでは、自分から見ると簡単な作業だけど、相手から見ると難しい作業だ

、ということを把握すること

ともに確認が出来て、あなたの伝えたいことが相手にも伝えられると思います。
頭ごなしにならず、なぜうまくいってないのかを「むずかしい」と例えて相手に呼び掛けていきましょう

*「ちゃんとやれ」を「むずかしいか?」に台詞を変えて相手の状況を確認しよう

台詞その4:『ちょっと疲れ気味か? 休めているか?』

これは、普段できている事が最近うまくいってない人、または最近生活の態度が悪い方向に変わった人に使います。

「最近だらしないぞ!!気合い入れろ」と言いたいときの言い換えです。

部下も人間です。調子が悪い時だってあります。
そこで最初から注意をするのではなく、心配していることを伝えてみましょう

真面目な人ほど、頑張ろうとします。けど悪い時期に鞭を打ってもよい結果がでるとは思いません。
失敗やイライラが表に現れてしまう事になるでしょう

休ませることも上司の仕事です。現場の雰囲気をしっかり把握してちょっとおかしいなとおもったら
心配をしてあげてください。

* 心を配ると書いて『心配』。あなたの優しい心を部下に配ってください。

台詞その5:『これはガチでたのむわ』

最後は絶対にNGしてはいけないものに使う台詞です。


モチベーションを上げるというよりは、気持ちのギアを上げるセリフです
またこの台詞を使う時は、先に失敗した時にかかるリスクをしっかり伝えることです。

「○○のアレルギーがある人だから、誤って出して食べられたら最悪ショック死に陥ることがあるから
この点はガチで頼むわ」

くらいの相手に危険を与える内容のものはしっかり恐怖を伝えることです。

また、ガチで頼むリストは5つほどに絞れるようにしておきましょう
ガチを使いすぎると、ガチの価値が下がるので、結局マンネリ化でミスが生じてしまいます。

* ガチリストは5つほどに絞ること

最後に・・部下が話を聞いてくれる上司の特徴

最後に部下が話を聞いてくれる上司の特徴もあります。

それは
『欠点だらけの上司には部下はついてこないが、欠点のない上司も部下は離れていく』
ことです。

あなた自身の振る舞いも70%人間になることです。
つまり、あなた自身も失敗するんだよというところを部下に見せてあげてほしい。
そうすることで、部下の居場所を作ってあげてください。

たまには『笑える失敗談』を部下に話してあげてください。

上司自身が70%人間になって、笑える失敗談を話してあげよう

以上が今回の内容になります。

まだまだ雑な文章になりましたが、何かしらの参考になればうれしいです。

あなたの可能性を信じて・・・

またお会いしましょう。

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