こんにちは、かずのりさんです。あなたの職場でも部下が辞めるということはあると思います。
今の職場環境にストレスを感じ、今後もここでやっていくのかと思うと不安や嫌な気分になり、次のところ、次のところという感じで退職する方向に考えることが多いのです。
今は、働く人が集まらない時代になっています。採用担当者が一生懸命集めてきたとしても、入社してからの雰囲気が辛いからやめられては、イタチごっこになってしまいます。
少しでも辞めてもらいたくないと思い色々と行動をとっておられるかもしれないが、それがむしろ逆効果になっているかもしれません。
今回は、患者さんに「こんなことされた(言われた)時に辞めようか」と思った行動の中で、私が「へぇー意外!!むしろそうなんやー」と思った印象が強かったものを5選してみました。きっと他のサイトでは見られない生の意見が混ざっていて面白いと思います。
では、始めて行きましょう。
NGな行動5選
- 給料だけアップする
- 長所を褒める
- 面白い話をする
- その場で助言をする(緊急時は除く)
- 部下だけに報連相義務
給料だけアップする
あなたが「給料があがるからいいんじゃない」と思っていたら、落とし穴があります。
給料が上がることはいいのですが、部下はそれ以上に次の2つを気にしています。
「仕事内容」と「時給計算」です。
仕事内容
例えば、給料が1.2倍になったとしても、仕事でやる事が2倍になっていたら割りに合わないですよね。
どんなことが追加されるかを相手に納得させる事と、うまくいかなかってもしっかりフォローが出来る体制になっているかが大切です。
つまり、こちらが「過度な期待」を持っていないかを部下は心配しています。
もちろん仕事なので、「期待以上」の結果を出すことは必須にはなりますが、その「期待以上」が出せる人材に導いてあげるのも会社や上司のあなたの仕事です。
先程の例でいうと、仕事のやることが2倍になると思っても、部下が習得している技術のAとBをかみ合わせたら、時短効率があがり、結果的に今の1.2倍の仕事量で出来るようになる。という説明一つあるかないかだけでも変わります。
そして、そのアドバイスがあれば部下も「これなら引き受けられる」と前向きになってくれるでしょう。
時給計算
最近のニュースで、アルバイトの方が時給計算したら安いという記事がありました。このネタをもとに、私は次のような質問を私のお客様にしてみました。
Q ①同じ給料で、働く時間を30%カットするか、
②同じ時間で、給料を30%アップするか
どちらがいいですか?
20代から40代の通院してもらった患者さん20名に聞いたところ
14人が①の同じ給料で働く時間が30%カットの方がいいという答えでした。
また、②と答える人は、「残業が特にないから」と回答されたのが4人でした。
ここからも言えることは、自分の時間が満たされることが1番の理想なのかもしれませんね。
いきなりは難しいと思いますので、例えば、同じ給料でも時短勤務でも可能とか、1日の労働時間が長くても、週休3日に出来るとか、そんな感じで時間を削ってあげる努力をしてあげてください。
「時間は短く、単価は高く」
これはみんなが望んでいることだと思います。
長い時間働けば幸せが待っている時代ではありません。自分を大切に出来る時間が多いのが今の幸せかもしれませんね。
長所を褒める
長所を褒めることがなぜNGなのかというと、「長所は褒められのに慣れている」からです。
もしもあなたの長所が整理整頓が上手に出来る事だとしましょう。
あなたから見て上の人にそれを褒められてうれしいと思いますか?
「上の人に褒められたからうれしい」と思うと事もありますが、
「別に出来ていることを褒められてもなぁ・・・」と思うのではないでしょうか?
ましてや、1回目はいいかもしれませんが、何回も長所で褒められると飽きてしまいます。
お勧めは、短所を褒める・認めることです。
短所 = 欠点という意味になるかもしれません。
しかし私は 短所 = 人格 だと思ってます。
例えば、自分の思い通りにいかないとイライラしてしまうところが短所だとします。
こんな場合は、
「思い通りにならないと言う事は、それだけ色々と計画を考えてくれているんだな、感謝するよ」と言ってみてあげてください。
短所を受け入れてあげて、褒める会社ってそんなにないはずです。それが出来るだけで、「この上司は私の事をわかってくれる」と思ってもらえます。
面白い話をする
まず、勘違いしないでほしいのは絶対に面白い話をしてはいけないのではない事です。
- 相手の反応を見て面白い話をしているか?
ここがポイントになります。
あなたが面白いと思っていても相手から見ると、どこが面白い?ということだってあります。
つまり、あなたの話がしょうもないと言う事も多々あるのです。
それを無視して共有してもらいたいと思って面白い話をしてないでしょうか?これは部下にとっては大きなストレスになります。
上司になれば、聞き役になってあげてください。部下の言葉を聞いてあげて、それに対して、面白いボケが出来るように努力してほしいです。
参考とすれば、ダウンタウンの松本人志さんです。彼は司会者的な立場でいろいろなゲストのコメントに対して、ボケてくれます。
あそこまで極めるのは難しいですが、部下から「なんでやねん!!」と突っ込まれるような一言ボケを使えるようにする。ここに意識して面白い話をしてください。
面白い話をするのではなく、面白いボケで返す
その場で助言をする
例えば、ノルマがあるとします。
先月が達成率60%、今月が達成率80%、となりました。
このときに、上司がやってしまうのは未達成の理由を聞くことです。
もちろん大事なのですが、やはり最初にしてあげないといけないことは先月よりも20%アップしたことを認めてあげることです。
また、先月の内容をしっかりと褒めてあげてからの「イエスバット」法を使ってあげることです。
ただ、このイエスバット法にもコツがあります。使い方ひとつでイエスバット法が相手への不快さが増すことが大いにあります。今回はあまり触れませんが、イエスバット法のイエスとバットの比率を変えてあげてください。
そして、出来なかった点を見直すことは必要です。このときに部下とやり取りをすると思いますが、ここでやってはいけないのが、人格否定です。
特にNGなワードは「その考え方ではダメ」という否定の言葉を使う事です。
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もし、部下からの発言があなたの求めているものと違っても、「この子はこういう風に考えているんだな」と相手を認める事から始め、そこからどう修正してあげると、この子の為になるのかという感じで、あなたが考えてあげてください。
否定ではなく助言をする。
怒るのではなく助ける。
こんな風なマインドで部下と接してあげてください。
そして、この助言にポイントがあります。
緊急性のないもの以外は、原因がわかっていてもすぐに答えを出してあげるのではなく、いったん持ち帰ってあげてください。
そうすることで、あなたの考えのまとまったものが出来上がるのと、部下としても私の為に時間を割いて考えてくれたんだというマインドになります。
逆にすぐに答えを出してしまうと、Aに対してはBだなという論理的な答えだけになってしまい、人の感情が動かないことが多く、また部下もなんかあんまり私の感情を受けて止めてくれたという気持ちにもなりません。
今あなたが行っている助言方法は「この人に教えてもらってよかった」と思える助言方法ですか?その問いに間違いがないように意識してみましょう
部下だけに報連相義務
最後は部下だけに報連相義務をさせることです。
社会人1年目に教えられるのは「報連相」です。
しかし、この報連相を部下だけにやらせているようなことはないでしょうか?
部下の視線から行くと、上司であるあなたが部下である私にもしっかりとした見本となる報連相をしてくれているかを見ています。
下から上にだけ報連相を行い、上から下にへは何もまとまったものが下りてこない
このような環境になれば、部下は居心地が悪くなります。
上からがどんな報連相をしているのか?特に部下の立場になると、上司が日々どんなことを業務で行っているのかの流れも見たいというのが本音だと思います。
うまくいっている人の1カ月間の報告を見ていると、なぜこの人が上司として認められているのかという鏡にもなるはずです。
「さすが、違うな~」と部下から認められるようなものを部下に見せてあげてください。それがあるとないとでは部下の評価が違います。
部下から見て、今のあなたは何年後かの部下の将来を映しています。ここまで来たらこんなことが出来る。ここまでくるにはこれだけのことが出来ないといけないというものを背中で示せるようにしていきましょう。
最後に・・・・
一人採用するのに求人サイトにお世話になった場合、企業側は1回で何十万と支払うことが多いと言われます。
お金を払って人を雇ったのにすぐに辞められてしまうと、中小企業は参ったものではありません。
お互い、居心地のよい環境にしていくことが大事ですが、それを成し遂げるためには、やはり普段から相手のことに気を配り、相手の反応を見て行動する習慣をつけてやっていくことが大事です。
もちろんみんなに合わせてあなた自身が体を壊すことがあってはいけません。
「『あの上司みたいになりたい』と言われるには?」これを常に頭で遊ばせながら行動していきましょう。
相手が辞めてしまうのは相手の都合です。だけど相手がここに残りたいと思えるような環境が作れるのはあなたの行動で変わるのです。
意識してみんなが居心地のよい職場を目指して行動していきましょう
あなたの可能性を信じて・・・・
ではまたお会いしましょう。
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